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Aircall対Dialpad対ボイスAI(2026年)

AircallとDialpadを比較しているなら、2023年としては正しい問いです。2026年には、それは問いの半分にすぎません。

Digvijay Singh Shekhawat
Digvijay Singh Shekhawat
July 26, 2026
1 min read
ピンク、ピーチ、グリーンのミニマルな陶製受話器3台がトラバーチンの什器に置かれている様子

Aircall対Dialpadを比較しているなら、2023年としては正しい問いです。2026年には、それは問いの半分にすぎません。

どちらも優れたクラウド電話システムです。どちらも営業担当者にダイヤルパッド、コールルーティング、CRM連携を提供します。しかし機能比較が見落としているのは、どちらも商談を成立させないという点です。両者は人間を通話につなぐだけで、受電も、見極めも、追客も、日程調整も、依然として人間の仕事です。眠っている担当者、昼食中の担当者、すでに別の回線に出ている担当者がいれば、そのぶんリードは冷えていきます。

本稿は二つの役割を果たします。まずは実務で引用できるAircallとDialpadの比較——料金、機能、向き不向きを、装飾なしで。次に競合が飛ばしている部分、すなわち**営業向け会話型AI**のレイヤーがそのVoIP基盤の上のどこに位置し、いかにして実際に成約率を動かすのかを扱います。

Aircall対Dialpadの概要

どちらもチーム向けに設計されたクラウド電話システム(VoIP)です。分かれ目は思想にあります。Aircallはあらゆるものに接続する通話オペレーションのレイヤーであり、DialpadはスタックそのものになろうとするAIネイティブな統合コミュニケーション基盤です。

AircallDialpad
初期プラン料金(1ユーザーあたり月額、年間契約)~$40 (Essentials)~$27 (Connect / Standard)
中位プラン~$70 (Professional)~$35 (Pro)
Enterprise個別見積もり(最低ライセンス数あり)個別見積もり
最低ライセンス数31 (Standard), 3 (Pro)
ネイティブのAI文字起こしオプション(AIプラン)全プランに標準搭載
通話中のライブコーチング/AIメモ限定的強力(Dialpad Aiの中核機能)
連携ネイティブ100種類以上(HubSpot、Salesforce、Zendesk、Intercom)CRM連携は充実、マーケットプレイスのアプリは少なめ
適した組織多数のSaaSツールで標準化を進めるRevOpsチームAIと電話とメッセージングを1本の請求書にまとめたいチーム

料金は変動します。引用する前に各ベンダーのページで確認してください。掲載範囲は2026年の公開価格帯に基づいています。

率直な結論は二つあります。

  • Dialpadは初期料金が安く、AI文字起こしを全プランに同梱しています。「電話とAIメモを1枚の請求書で」が目的なら、こちらが一歩リードします。
  • 連携の幅ではAircallに軍配が上がります。 ネイティブ連携100種類以上と成熟したAPIにより、電話システムを大規模なRevOps構成のなかで整った一つのノードとして組み込みたい場合の標準解になります。

それぞれが強い領域

通話量とアウトバウンドの頻度。 Aircallのパワーダイヤラーと通話タグ付けのワークフローは、回転の速いアウトバウンドのSDRチームに向いています。Dialpadも通話量は問題なくさばけますが、音声・メッセージ・会議を混在させた使い方に寄っています。

海外対応。 どちらも国際番号を提供します。分散したチームにはDialpadのグローバルな会議・メッセージング一体型パッケージのほうがすっきりする場合があり、純粋な電話用途ならAircallの番号単位のモデルのほうが費用を読みやすくなります。

CRM連携。 営業にとってはここが本当の判断軸です。AircallのSalesforceおよびHubSpot連携は作り込みが深く、クリック発信、自動記録、通話結果のきれいな書き戻しまで対応します。Dialpadも通話を記録しAI要約を送りますが、マーケットプレイスは手薄です。CRMこそが唯一の正とする運用なら、AircallのCRM連携電話システムとしての完成度が上回ります。設定なしでAI要約を自動生成させたいなら、Dialpadのほうが早く立ち上がります。

この軸で選べば、どちらを選んでも満足できるでしょう。ただし、解決したボトルネックは本命ではありません。

両者に共通する欠落——発信はするが、成約はしない

ここからは直視しづらい計算です。AircallもDialpadも、意味のあるやり取りの向こう側には必ず人間の担当者がいることを前提にしています。つまり成約率の上限は、人の稼働時間で決まってしまうということです。

  • インバウンドのリードは急速に劣化する。 5分以内の応答か30分後かで、見極めに至る確率は一桁変わり得ます。多くのチームは数時間かけて応答しています。
  • 取り逃した通話は取り逃した売上。 午後7時、週末、あるいは全社会議の最中に届いたフォーム送信や着信は、鳴りっぱなしで終わります。VoIPは完璧にルーティングしました——留守番電話へ。
  • 商談が死ぬのは追客の局面。 見込み客に届くまでには6回超の接触が当たり前に必要です。担当者は2回で切り上げて次に移ります。どんなダイヤルパッドもこれは直せません。

AircallとDialpadは、すでに人間が話しているファネルの20%では抜群です。しかし残りの80%——深夜、あふれた待ち行列、3回目と4回目の追客——リードが生きているのに誰も出ない領域には、何もしてくれません。

営業エンジンとしての会話型AI

ボイスAIのレイヤーは、高級になったIVRではありません。自然な会話で応答し、見極め、追客し、日程を確定する自律型エージェントであり、24時間365日、鳴りっぱなしをゼロにします。

AI営業エンジンが電話口で実際に行うことは次のとおりです。

  • 常に即応。 着信でも新規リードでも、AIが昼夜を問わずワンコールで応答します。待ち行列も留守番電話もありません。
  • 会話のなかでリードスコアリング。 予算・時期・用途といった見極めの質問を投げ、自社のICPに照らしてスコアリングし、有望なリードはまだ通話がつながっているうちに人間へ引き継ぎます。
  • 自律的な追客。 新規リードが出なかった場合、AIはコールバック、再試行、留守電メッセージ、SMSへの引き継ぎといったシーケンスを、つながるかルールが停止を告げるまで回し続けます。適法に運用する方法は、アウトバウンドのボイスAIに関する当社のTCPA実践ガイドをご覧ください。
  • 商談を確定する。 カレンダーを読み取り、その通話中にデモを予約します。「社内で確認します」は不要です。

これこそAircall対Dialpadという比較が見落としている転換点です。電話システムは配管であり、AIは決して眠らない担当者です。

電話システムを入れ替えずにボイスAIレイヤーを足す

最良の点は、総入れ替えが不要なことです。ボイスAIは既存のVoIPの上に乗ります。

AircallやDialpadのようなプラットフォームはSIPとオープンなAPIを公開しているため、ボイスAIのレイヤーはそのまま接続できます。

  1. あふれ呼と時間外。 応答できなかった通話や営業時間外の通話を、留守番電話ではなくAIへ振り分けます。担当者の設定はそのままです。鳴りっぱなしになるはずだった通話をAIが拾います。
  2. アウトバウンドの見極め。 届いたばかりのインバウンドのリードはまずAIが受けて即座に見極め、ICPに合致し温まった見込み客だけが担当者のAircallまたはDialpadの回線に届きます。
  3. 全面移行(後日)。 チームによっては最終的にAIを入口として運用し、VoIPの席はクローザー向けにだけ残します。

まずは手順1から始めてください。積み増し型で低リスクであり、電話システムにすでに投じた費用は一円も無駄になりません。これはAIボイスエージェント対IVRで扱っている「スタックは置き換えず、レイヤーを足す」という同じ考え方です。

成約率の計算——このレイヤーの価値

きりのよい数字で示します。自社の値に置き換えて再計算するのも簡単です。

  • 月あたりインバウンドのリードが1,000件。担当者が応答・接触できるのは**60%**で600件。
  • 取り逃した40%(400件)は現状では留守番電話へ流れ、その後回収できるのは約5%で20件。
  • あふれ呼にボイスAIを足すと、取り逃した400件のうち**95%**に応対でき、380件の会話が上乗せされます。
  • そこに控えめな**8%**の商談化率を掛ければ、月あたり約30件の追加アポイントになります。すでに獲得費用を払い、鳴りっぱなしにしていたリードからです。

さらに、実際に接触できている600件に即時追客のスピードを重ねましょう。初回応答を数時間から数秒へ短縮して営業の成約率を引き上げれば、そのなかの有望化率も上がります。変わったのは電話システムではありません。受電のしかたです。

これこそ機能比較表では見えない数字であり、「どのVoIPか」が2026年においてはより小さな判断である理由です。

2026年の選び方——意思決定のフレームワーク

判断は一つではなく、二つです。

判断1——電話システム(配管):

  • CRMへの深い書き戻しと巨大な連携網が必要 → Aircall
  • 初期費用を抑え、AIメモを1枚の請求書に含めたい → Dialpad
  • 2026年ならどちらを選んでも問題ありません。考えすぎないでください。

判断2——AIレイヤー(決して眠らない担当者):

  • 深夜・週末・あふれ呼でリードを失っている → いますぐあふれ呼にボイスAIを導入。
  • 初回応答の遅さが見極めを潰している → AIによる即時応答とスコアリング。
  • 担当者が追客で溺れている → 自律的なシーケンス。

2026年に勝つ組織は、これをAircall対Dialpadとしてではなく、電話システム+AIレイヤーとして捉え直します。本当に必要な比較はAとBの対決ではなく、「現在の応答率と、到達し得る応答率」の比較です。

よくある質問

営業チームにはAircallとDialpadのどちらが向いていますか。 深いCRM連携とアウトバウンドのダイヤラー運用ならAircall、AIメモの標準搭載と低い初期料金ならDialpadです。ただしどちらも人の稼働時間で頭打ちになります。いずれを選ぶにせよボイスAIのレイヤーを組み合わせ、取り逃した通話や時間外のリードを拾いましょう。

2026年のAircallとDialpadの料金はいくらですか。 Aircallは1ユーザーあたり月額$40前後から(最低3ライセンス)、Dialpadは初期プランで1ユーザーあたり月額$27前後です。AI機能はAircallではオプション、Dialpadでは標準搭載です。最新の料金は各ベンダーのページで確認してください。

電話システムを入れ替えずにボイスAIを追加できますか。 できます。ボイスAIはSIPやAPIで接続し、既存のAircallまたはDialpadの構成の上で、あふれ呼、時間外対応、アウトバウンドの見極めを担います。総入れ替えは不要です。

VoIPの電話システムにできなくて、会話型AIにできることは何ですか。 電話システムは通話を人間へ振り分けるだけです。会話型AIは自律的に応答し、会話のなかでリードを見極めてスコアリングし、追客のシーケンスを回し、24時間365日アポイントを確定します。VoIPが発信者を留守番電話へ送るだけの深夜・週末・あふれ呼という空白を、そこで埋めます。

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Digvijay Singh Shekhawat
Digvijay Singh Shekhawat

創業者、Finn AI

Digvijayは Finn を開発しています。通話の内容を推論し、データを抽出し、システムをリアルタイムで更新する、エンタープライズ向けの音声オーケストレーション層です。音声AI、市場開拓(Go-to-Market)、そして自律型エージェントを大規模に提供するために必要なことについて執筆しています。