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AIボイスエージェント料金比較 2026年版

これまで読んできたベンダー比較記事は、我田引水か、半年前の情報のどちらかでしょう。この記事は違います。日付入りのファクトテーブルに出典ページの脚注を添え、…

Digvijay Singh Shekhawat
Digvijay Singh Shekhawat
July 26, 2026
3 min read
木製の天秤2台が、苔、滑らかな石、卵を入れたパステルカラーの器を支えている

これまで読んできたベンダー比較記事は、我田引水か、半年前の情報のどちらかでしょう。この記事は違います。日付入りのファクトテーブルに出典ページの脚注を添え、四半期ごとに更新しています。マーケティングの言葉を取り払い、1分あたりの実際の計算 — LLMトークン、STT、TTS、テレフォニー、プラットフォーム料金 — をお見せします。契約する前に予算を組めるようにするためです。

最終確認日: 2026年6月18日。次回の更新予定: 2026年9月。


TL;DR — 最安、コスパ最良、エンタープライズ向けの選択肢

最安(低ボリューム): Bland AI。月1,000分未満のシンプルなコールフローなら、オールインで約$0.09/分。 コスパ最良(成長フェーズ): Finn。$0.07〜$0.11/分で、シート数の最低条件なし、BAAの追加料金なし、同時通話キャパシティも込み。 エンタープライズ向け: Retell AI。SOC 2 Type II、カスタムボイスクローニングのSLA、専有インフラが必要なチームに。

料金マスターテーブル(2026年6月)

ベンダースターター $/月分あたり(着信)分あたり(発信)同時通話数(基本)超過レート無料トライアル分数カスタム音声の料金最終確認日
Finn$99$0.07$0.0910$0.11/分100込み2026年6月18日 1
Vapi$0(PAYG)$0.05 + 上流コスト$0.05 + 上流コスト10(ソフト上限)$0.12/分$10分のクレジット$49〜$99/月2026年6月18日 2
Retell AI$29$0.07$0.105$0.13/分50個別見積もり2026年6月18日 3
Bland AI$0(PAYG)$0.09$0.0920$0.09/分$1分のクレジット$25/音声/月2026年6月18日 4
Synthflow$29$0.13$0.1310$0.15/分50$39/音声/月2026年6月18日 5
Airエンタープライズ個別対応個別対応個別対応個別対応デモのみ込み2026年6月18日 6

価格はすべて米ドル(USD)表記。「分あたり」は60秒の1分を丸ごと課金する意味で、1分未満の端数処理はベンダーによって異なります。


AIボイスエージェントの料金はどう決まるのか — 1分あたりコストの解剖

ベンダーの料金ページに載っている表示価格が全体像を語ることは、まずありません。AIによる音声通話には、5つのコストレイヤーが積み重なっています。

1. LLMトークン — 会話の1ターンごとに大規模言語モデルを通します。2026年のレートでは、GPT-4oは1,000トークンあたりおよそ$0.0025。3分の通話なら出力トークンは800〜1,200程度でしょう。1コールあたり$0.002〜$0.003と、ほぼ見えない額です — 月に10万コールを回すのでなければ。OpenAIのRealtime API 7 は最低レイテンシ経路で音声の入出力を入力$0.06/分、出力$0.24/分でまとめて提供しており、これを土台にするベンダーにはコストの下限が固定されてしまいます。

2. 音声認識(STT) — Deepgram Nova-2はおよそ$0.0059/分 8。AssemblyAIやAWS Transcribe Streamingも同水準です。このコストはほぼ常にプラットフォームの分単価に織り込まれていますが、BYOC(自前の認証情報を持ち込む)プランでは自社アカウント持ちになる場合があります。

3. 音声合成(TTS) — 自然な発話でElevenLabs Conversational AIが人気です。APIの料金階層は1,000文字あたり$0.30から 9。AIの200語のターンは約1,100文字=長めのターン1回で$0.33。プレミアムのボイスクローニングを使うと大きく跳ね上がります。ベンダーはマージン戦略に応じて、このコストを吸収するか転嫁します。

4. テレフォニー / SIP — PSTNの発信・着信接続です。米国国内なら通常1レッグあたり$0.004〜$0.007/分。国際通話は接続先に応じて$0.01〜$0.08/分が上乗せされます。Twilioのプログラマブルボイスが上流としてよく使われますが 10、キャリアと直接相互接続して30〜50%削るベンダーもあります。

5. プラットフォーム料金 — オーケストレーション、セッション状態の管理、ツール連携、サポートSLA、そしてマージン。ベンダーが完全にコントロールできる唯一のレイヤーであり、実際の差別化はここで生まれます。

ベンダーが「$0.09/分」と言うとき、その数字はすべて込み(バンドル)かもしれませんし、プラットフォーム層だけ(STT/TTS/LLMは別請求)かもしれません。必ず明示的に確認してください。


ベンダー別の料金内訳

Finn

表示価格: $99/月のGrowthプランで、着信$0.07/分、発信$0.09/分。込みの内容はSTT(Deepgram)、TTS(ElevenLabs標準)、LLM(デフォルトはGPT-4o mini、アップグレード可)。

隠れコスト: GPT-4oやClaude Sonnetへのアップグレードで約$0.02/分の追加。ElevenLabs Professionalによるカスタムボイスクローニングは Businessプラン($299/月)に含まれ、Growthプランでは共有のボイスライブラリを利用します。

高くつく場面: 平均処理時間が長い(AHT 4分超)高負荷のアウトバウンドキャンペーン + GPT-4o + ElevenLabs Professionalの音声。フルロードで$0.13〜$0.16/分を見込んでください。

競合が見落としている点: このリストの中で、サインアップ前にコンポーネント別の内訳付きリアルタイム料金計算ツールを公開しているのはFinnだけです。料金ページの詳細もご覧ください。


Vapi

表示価格: 従量課金で月額の最低額なし。プラットフォーム基本料金は$0.05/分 — ただしこれはSTT、TTS、LLMを含むの数字です。自分のAPIキーを接続する方式で、それらのコストは各自のアカウントに直接請求されます。

隠れコスト: 現実的な使い方をすると、Deepgram STT + ElevenLabs TTS + GPT-4oを組み合わせたVapiの通話では、$0.05のプラットフォーム料金に上乗せで$0.07〜$0.15/分がかかります。合計=$0.12〜$0.20/分。カスタムボイスクローニングには、文字単価に加えてElevenLabs Professionalのサブスクリプション(最低$330/月)が必要です。

高くつく場面: 音声品質やLLMをアップグレードした瞬間です。「安い基本価格」はあっという間に消えます。同時通話数の上限はソフトリミットで、10を超えるにはサポートへの申請が必要です。

出典: vapi.ai/pricing 2、2026年6月18日アクセス。


Retell AI

表示価格: スタータープランは$29/月。着信$0.07/分、発信$0.10/分。STTと標準TTSが込み。LLMもバンドル(GPT-4o mini相当)で、上位モデルは追加コストになります。

隠れコスト: SOC 2 Type II対応機能とBAA(HIPAA)は用意されていますが、上位プラン限定です。カスタムボイスクローニングは個別見積もりで、ブランドボイスなら通常$200〜$500/月。同時5通話を超える同時実行数にはプランのアップグレードが必要です。

高くつく場面: HIPAAのBAA + SOC 2 + カスタム音声 + 50チャネル超の同時実行を必要とするヘルスケアやフィンテックのエンタープライズ用途では、分単価とは別に$2,000〜$5,000/月に達することもあります。

出典: retellai.com/pricing 3、2026年6月18日アクセス。


Bland AI

表示価格: 一律$0.09/分、月額料金なし。課金は秒単位(最低10秒)。STTと基本的なTTS(Bland独自の音声エンジン)を含みます。LLMも込み。

隠れコスト: プレミアム音声オプション(ElevenLabs品質のクローンなど)は$25/音声/月の追加。高い同時実行下でのWebhookの信頼性はコミュニティで指摘される弱点で、リトライ処理を自前で管理したりキューイング層を用意したりすると、エンジニアリングコストが発生します。発信のSTIR/SHAKEN認証にはキャリア側の手動設定が必要です。

高くつく場面: ごくシンプルな用途で低ボリュームならBlandに軍配が上がります。ただし、カスタマイズやコンプライアンス要件が入った途端に価格優位性は消えます。

出典: bland.ai/pricing 4、2026年6月18日アクセス。


Synthflow

表示価格: スタータープランは$29/月、バンドル価格$0.13/分(STT + TTS + LLM + テレフォニー)。「オールインクルーシブ」として売り出されています。無料トライアルは50分。

隠れコスト: $0.13/分のレートに含まれるのは標準音声のみ。プレミアムTTS(超リアル)は$0.02〜$0.04/分の追加です。月10,000分を超えるボリュームディスカウントには年間契約が必須。BYOCオプションはなく、自前のLLMやSTTプロバイダーを持ち込むことはできません。

高くつく場面: カスタムのLLMルーティングを求める中ボリューム帯(月5,000〜20,000分)のユーザーは、同等品質のVapiやFinnと比べて無視できないプレミアムを払うことになります。Synthflowのロックイン型モデルは、インフラ管理を一切したくないチームに向いています。

出典: synthflow.ai/pricing 5、2026年6月18日アクセス。


Air(Air.ai)

表示価格: エンタープライズのみで、デモが必須。分単価の公開はありません。Airは大規模コンタクトセンター(同時200席以上)向けのフルサポート型導入として位置づけられています。

隠れコスト: 公開フォーラムでの投稿によれば最低契約額は$50,000/年とされます(ベンダーの確認は取れていません)。カスタム音声、LLMの個別ファインチューニング、専有インフラは含まれますが、契約金額に織り込まれています。

適している場面: 内製か購入かの判断がすでに購入に傾いている、非常に大規模で複雑な導入。かつ、フルマネージドのSLAに相応のプレミアムを払う価値がある場合です。

出典: air.ai 6、2026年6月18日アクセス。


総所有コスト — 3つの試算例

シナリオA: 月1,000分(少人数チーム、資格確認ボット)

ベンダー月額プラットフォーム分あたりコスト1,000分の合計備考
Finn$99$0.07$99 + $70 = $169無料トライアル100分を差し引き
Vapi$0約$0.15(オールイン概算)$150APIキー3つの管理が必要
Retell$29$0.07$29 + $70 = $99低ボリュームの着信では最安レート
Bland$0$0.09$90基本音声のみ
Synthflow$29$0.13$29 + $130 = $159導入時の手間がない
Air個別対応選択肢にならない最低契約額が高すぎる

シナリオB: 月10,000分(成長期のセールスチーム)

ベンダー月額プラットフォーム分あたり10,000分の合計備考
Finn$299(Biz)平均$0.08$299 + $800 = $1,099カスタム音声込み
Vapi$0約$0.14(概算)$1,400外部の請求書3件を管理
Retell個別対応平均$0.08約$1,10010,000分でボリュームディスカウント
Bland$0$0.09$900同時実行のスケーリングにリスク
Synthflow個別対応$0.12約$1,200年間契約が必須
Air個別対応エンタープライズ階層のみ

シナリオC: 月100,000分(エンタープライズのコンタクトセンター)

この規模になると、ボリューム料金を用意しているベンダーではいずれも分単価が20〜40%下がります。AirとRetellが競争力を持ち始めます。Finnは個別のエンタープライズ契約を交渉します。Blandの一律レートと専有SLAの欠如は、ここでは弱点になります。音声品質、同時実行数、コンプライアンス要件に応じて$60,000〜$120,000/年を見込んでください。そしてPHIを扱うなら、BAA条項は必ず書面で取り付けることです。


料金プランのチェックリスト — 契約前に確認すべきこと

AIボイスエージェントの契約を結ぶ前に、ベンダーの営業担当と次のリストを一つずつ確認してください。

  • ボリュームディスカウント: 月間何分のしきい値から分単価が下がり、どれだけ下がるのか。
  • 超過分の上限: 超過レートに上限はあるのか、それとも月の途中で請求額が青天井に跳ね上がりうるのか。
  • 年間契約と月次契約: 差はどれくらいか(通常、年間契約で15〜30%の節約)。
  • BAA / HIPAAの追加料金: HIPAA対応は込みか、それとも明細に載る追加オプションか。
  • SOC 2 Type II: 現在有効か、NDAのもとでレポートを入手できるか。
  • カスタム音声の料金: 音声ごとの月額か、文字単価か、それとも込みか。
  • LLMアップグレードのコスト: デフォルトのLLMからGPT-4oやClaude Sonnet 4.6に切り替えると分単価はどうなるのか。
  • BYOCの可否: プラットフォーム依存を減らすため、自前のSTT/TTS/LLMのAPIキーを持ち込めるか。
  • 同時通話数の上限: ハードリミットはいくつで、引き上げにはどれくらいの期間がかかるのか。
  • 稼働率のSLA: 障害時に金銭的なペナルティはあるのか、それともサービスクレジットだけか。

ベンダーごとのより踏み込んだ分析は、VapiとFinnの比較、RetellとFinnの比較をご覧ください。


よくある質問

2026年のAIボイスエージェント料金比較はどうなっていますか?

2026年のAIボイスエージェントの料金は、バンドルプランで$0.07/分(Finn、Retellの着信)から$0.13/分超(Synthflow)までの幅があります。Vapiの表向きのレート$0.05/分はSTT、TTS、LLMを含まないため、オールインでは$0.12〜$0.20/分を見込んでください。Airのようなエンタープライズ系ベンダーは年間契約で価格を決めます。ベンダー別の詳しい内訳は上の表(2026年6月18日確認)をご覧ください。

Vapiは1分あたりいくらかかりますか?

Vapiのプラットフォーム料金は$0.05/分ですが、STT、TTS、LLMのコストは含まれません。Deepgram、ElevenLabs、GPT-4oを加えると、音声品質とモデル階層に応じて実際の分単価は$0.12〜$0.20/分になります。出典: vapi.ai/pricing、2026年6月。

Retell AIはいくらかかりますか?

Retell AIのスタータープランは$29/月で、着信は$0.07/分、発信は$0.10/分です。STTと標準TTSは込み。カスタム音声とHIPAAのBAAには上位プランが必要です。出典: retellai.com/pricing、2026年6月。

2026年に最も安いAIボイスエージェントはどれですか?

シンプルなコールフローについて公表されているオールインのレートで最も安いのは、一律$0.09/分(月額料金なし)のBland AIです。Retellの着信$0.07/分は分単価では安いものの$29/月の基本料金があるため、月およそ430分の着信を超えるとRetellのほうが安くなります。「最安」はボリュームとコールの構成次第です。

AIボイスエージェントの料金がこれほどばらつくのはなぜですか?

コストスタック(LLM、STT、TTS、テレフォニー、プラットフォーム)のバンドルの仕方やアンバンドルの仕方がベンダーごとに違うためです。$0.05/分という見出しの数字は、たいてい最も高価なレイヤーを除外しています。音声品質(標準か超リアルなクローニングか)、同時実行数の上限、コンプライアンス認証(SOC 2、HIPAA)、SLAのコミットメントも価格差を大きく左右します。

AIボイスエージェントのプラットフォームにはどんな隠れコストがありますか?

よくある隠れコストは、プレミアムLLMへのアップグレード(+$0.02〜$0.05/分)、カスタムボイスクローニングの料金($25〜$500超/月)、HIPAAのBAA追加料金、SOC 2対応の上位プラン、上限のない超過レートの高騰、ボリュームディスカウントの条件となる年間契約、そして3〜4社の上流プロバイダーにまたがるBYOCのAPIキーを管理するエンジニアリング工数です。プラットフォーム料金だけでなく、必ずフルロードの分単価見積もりを求めてください。


編集者向けメモ: FAQPage + ItemList の JSON-LD を出力し、ベンダーごとに PriceSpecification を付与すること。validFrom: 2026-06-18、priceCurrency: USD、unitText: per minute。四半期ごとの価格更新ルーティンをスケジュールすること — 次回は2026年9月。


あなたのユースケースでFinnがどこに位置するか、確かめてみませんか。 AIボイスエージェントの料金計算ツールで試算するか、総所有コストのガイドをお読みください。ご質問は? hirefinn.aiのチームに相談する


脚注と出典

関連記事: Aircall vs Dialpad vs Voice AI (2026)

Footnotes

  1. Finnの料金ページ — hirefinn.ai/pricing、2026年6月18日アクセス。

  2. Vapiの料金ページ — vapi.ai/pricing、2026年6月18日アクセス。 2

  3. Retell AIの料金ページ — retellai.com/pricing、2026年6月18日アクセス。 2

  4. Bland AIの料金ページ — bland.ai/pricing、2026年6月18日アクセス。 2

  5. Synthflowの料金ページ — synthflow.ai/pricing、2026年6月18日アクセス。 2

  6. Air.ai — air.ai、2026年6月18日アクセス。(公開されている料金ページはなく、エンタープライズ向けデモが必要。) 2

  7. OpenAI Realtime APIの料金 — openai.com/api/pricing、2026年6月18日アクセス。

  8. Deepgram Nova-2の料金 — deepgram.com/pricing、2026年6月18日アクセス。

  9. ElevenLabs Conversational AIの料金 — elevenlabs.io/pricing、2026年6月18日アクセス。

  10. Twilio Programmable Voiceの料金 — twilio.com/en-us/voice/pricing、2026年6月18日アクセス。

Digvijay Singh Shekhawat
Digvijay Singh Shekhawat

創業者、Finn AI

Digvijayは Finn を開発しています。通話の内容を推論し、データを抽出し、システムをリアルタイムで更新する、エンタープライズ向けの音声オーケストレーション層です。音声AI、市場開拓(Go-to-Market)、そして自律型エージェントを大規模に提供するために必要なことについて執筆しています。